2011年7月7日木曜日

9月19日(日) ウェスト・コーストのドライブ




・今日はいよいよ海沿いのコース、ビッグ・サーに向けて出発だ。もう何回も通ったモンタレーへの道を行く。ロング・ドライブの前に、モンタレーのフィッシャーマンズ・ワーフをしばらく見物散歩することにした。日本の海では当たり前だが、アメリカでは珍しい磯の香がする。公園の駐車場は$1.5/hだったが、ゲートも何も無いようだった。しかし、皆、チャント機械に金を入れていく。自分も当然そうする。



・磯の香の正体はワカメのような植物らしい。桟橋から見ると全ての橋柱に、巨大なワカメのような物が絡みついてゆらゆらと泳いでいた。直ぐ近くの公園では、ジャズ・フェスティバルの中の一つのイベントらしきものをやっているようだったが、全く盛り上がっていなかった。



・車に戻って再び、3日前に来たことがあるモンタレー海岸に行く。今日は日曜日なので、先回より車が多い。しかし、駐車スペースがたくさん有るので、好きな所に車を停めることが出来る。海岸線に沿って植物が植えられていて、ずっとずっと公園のように続いている。しかも手入れが行き届いていて、ゴミやその他、景色に目障りになるようなものが何も見当たらない。その間に遊歩道のような道が続いている。海からの風が強いので寒く、散歩している人はあまり見かけないが、ランニングしている人やサイクリングしている人も多い。



・ランニングをしている人は、少なくともロスアンジェルスでは殆どいなかったが、ここでは腹の出たおっさんが走っている。確かに自然に健康を考えたくなる景色だ。このような景色がずっと続いている。17マイル道路という有料の観光コースだ。確か$12位だったと思う。




17マイル道路を抜けてからもドンドン南下するが、この道路は確かサンチャゴまで続いている有名なパシフィックコースである。海岸線に沿ってアップダウンを繰り返しながら、少しずつ坂を登っていく。道路はガラガラであるが途中にあるビスタ・ポイントには、必ず数台の車が止まっている。反対の山の方もきれいなのだが、皆、同じように立ったまま海の方を見ている。何を考えているのか分からないが、ここでは全員が禅僧の様に見える。メガネを掛けてカメラをぶら下げているのが多いが、ここでも中国人や日本人は全く見かけない。ただし、多分レンタカーだろう日本車はやたらと多い。ホンダ、トヨタ、レクサス、ニッサン、スバルが多い。自分の様に韓国製の小型車も結構走っている。








・自分のような一人旅では話し相手がいないこともあり、ただひたすらに走るだけである。適当なカーブが続くので、運転がとても楽しい。やることと云えば、所所にあるポイントで立ち止まって、看板に書かれたガイドを読むくらいである。後はトイレを探すために、売店のような店があると必ず立ち寄る。男の一人旅なら、いざという時には何とかなるが、トイレが近い人には注意が必要だ。









・素晴らしい海岸線のドライブ、それも全く渋滞はなく自分の意のままに運転できる。晴れ渡った空の下、開け放した窓から乾燥した空気が入って来てとても良い気分だ。それにしても気が付いてみるとオートバイの姿が見当たらない。自転車で旅行している人は良く見かけるのに。自転車は多いね、日本より多く見掛ける。多くのアメリカ人は、腹が出ておりあまり歩きたがらない。しかし、スポーツをする一部の連中は本当に凄い。自転車でこの距離を延々と、自分だけの力で移動するなんて、その強靭な体力と精神力に圧倒される。



・ビッグ・サーは成程、景色が素晴らしかったが、もう、何時間も同じ様な処を走り続けているので慣れっこになってしまった。でもやはり有名な大きな橋の処で、居合わせたお兄さんに写真を取って貰う。



・もっと凄い人を見かけた。小さなリアカーに犬を載せて、歩いているのである。それも車に引っ掛けられないように、道路の方に長―い旗をつけてゆっくりと歩いている。一体、何処から何処へ行くのか、何故、そうするのか聞いてみたい気がする。



・この日は夕方にS.シメオンに着く。あまり快適に走っていると直ぐにロスアンジェルスまで行ってしまいそうなので、どこか適当な所を見つけてハイキングでもしようと思うが、歩くにしても今走っている道路以外はないので、明日もっと良く地図を見て計画を考えようと思う。


・途中、ゴーダという所を通りかかる。地図で見ると小さな村の様な印が付いているが、道路脇に家が数軒有るだけだ。山側にとても美しい景色が眺められるレストラン・カフェがあり、その横にガソリン・スタンドが有った。休んでいこうか、ガソリンを入れて行こうか考えているうちに、何となく通りすぎてしまった。しかし、ガソリン・メーターは既に残りが1/3の所を指していた。しかし、あまり気にしないで次のガス・ステーションで入れれば良いと考えてそのまま進んでしまった。

・結局、何処まで行ってもガス・ステーションは無かったが、S.シメオンという町に来た時には既に夕方になっていたので、そこに有ったモーテル(スーパー6)に泊まることにした。スーパー6は、全国に展開されたフランチャイズ型式のモーテルで、簡素であるが部屋が広く自分に必要な物は全て揃っている利用しやすいモーテルである。レストランもモーテルの中に併設されていた。中々雰囲気の良い所だった。

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