2011年7月6日水曜日

9月11日(土):ヨセミテの滝とオークディールと云う街

・マリポサの宿を午前9時頃に出発したが、やはりマリポサはヨセミテからは結構離れており、思いの外時間がかかり(1時間30分)10時半頃にやっとヨセミテに着いた。カリー・ビレッジの奥にある駐車場は既にいっぱいだった。チョット不便な所にある駐車場を見つけて止めた。やはり日本とは違って、いくら混んでいると言ってもスペースの感覚が全く違う。日本の山では本当に止める所がない事が多い。ストアで地図等を探している内に時間が経ってしまい、結局、ハイキングに出発したのは11時だった。

・今日、行った所は、「Nevada Fall」で、昨日行った「Yosemite Fall」よりは高低差が少なく幾分楽な筈であった。行く前から少し眠くて疲れている感じだったが、やはり行って良かったと思った。素晴らしい滝、素晴らしい景色、素晴らしい環境だった。滝は水が枯れていることもなく、雄大な姿を目の前にさらけ出した。自分としては、こんな大きな滝を見るのは初めての体験だった。


・第一フォールを過ぎた当たりで昼食にした。出発したのは12半頃だった。今日は土曜日なので、この分では街に戻るのに時間が掛かってしまいそうである。早めに戻ってきて、夕方の4時頃には出発しない。また、今夜の宿探しが思いやられる。


・歩いたのは、いつの日かこのトレイルを歩きたいと思っていた、有名な「J.ミューア・トレイル」の基点から途中までのほんの一部であったが十分に満足した。すべての行程を歩くには3カ月位掛かる。例えその一部を歩くだけとしても、基本的にはテントと食糧を持って行かなければならないので、膝が悪い自分には無理だろうと諦めている。


・駐車場に戻ってきたのは午後520分だったが、さすがに疲れていたので30分位休憩してから、フリー・サービス(無料)のホット・ドッグとコーヒー、及びリンゴを一個かじる。帰り道、今度は来た道を戻るのではなく、R120に向けて出発した。




R120は景観の良さが売りの山岳道路であり、走ってみてやはりその素晴らしさに十分満足した。時速90kmで走り抜ける快感! それでも追い抜いて行った車がいた。顔を見なかったが、きっとレーサーだと思う。普通ではない。


R120の途中の牧場を通過した時は、アメリカン・スタイルの良い感じのホテルが有った。しかし、降りて行って値段を聞いたら、部屋は空いていたがあまりにも値段が高いので止めた。(一人で寝るだけだし。)


・しかし、時速100km以上のスピードで田舎道を走り続けたが、兎に角、丘のような山の景色が延々と続くだけである。当たりは既に真っ暗で、走っている車は他には誰もいない。しかし、既に高い山は降りてしまったので、ここまで来れば次の町に必ずモーテルがあるだろうと思って、何の不安も感じなかった。しかしながら、夜になると真っ暗になるので、地図を見難くなる。自分は最近視力が0.7まで落ちているので、少し暗くなると地図が見えなくなる。こんな時の事を考えて、懐中電灯と小さな虫眼鏡を用意していたが、本当に助かった。地図に顔を近づけて虫眼鏡で地図を観ている姿は格好良いものではないが、こんなモノでもなかったら、立ち所に何処へ行って良いか途方にくれてしまうに違いない。道を聞こうとしても、人はおろか店も何もないのだから。


9時過ぎに宿をとったのは、Oakdaleと云う小さな街にある安っぽいモーテルだった。しかし、それでも料金が$70で、その割には内容がお粗末だった。今までの中では最低の部類だった。部屋が狭くテーブルもない。シャワーは使えるが器具が壊れている。ドライヤーもコーヒーメーカーもない。朝飯が付いていると看板に書いてあったので、一言、催促をしたら、近くにあるデニーズの朝食のセット券をくれた。



・安っぽいモーテルだったが、結構、泊まっている客が他にもいて、その全てが白人だった。私の隣は一人で泊っている自分と同じ位の年令の爺さんだった。部屋の鍵の調子が悪く中々開けられないで困っている様だったので、開け方のコツを教えてあげた。そんなことから、少しだけ話が弾んだが、あまり楽しい話し相手ではなかった。爺さんだから。


・夜、腹が減ったのでメイン・ストリートをドライブしながら適当な店を探した。タコベルとかマクドナルド、デニーズ等、アメリカでは何処へ行っても必ず見掛ける店が並んでいたが、そんな所には入る気がしない。その内、寿司バーとか新鮮シーフードと書かれた看板の有る店が有って、気を引いたが、他に車が止まっていないし、どんな物出てくるか予想できてしまうので、ここも入る気がしない。何となく、その横にあったリカーショップの方に入ってみた。店番が色々話しかけてくるので、ハイネッケン・ビールを6本買う。約$9だった。近くに大きなマーケットはないかと聞いたら、1マイル先に有ると云う。行って見たらとても大きなマーケットだったが、売っている商品の一つ一つが大きすぎて買うことが出来ない。それでも林檎とトマト、バナナ等、及びその他、チキンの唐揚げやポテトフライ等のバラ売りチキン等の食糧を、こんなに食えるかなと思いながらも、結構、沢山買ってしまった。宿でインターネットをやりながら、ビールを飲み、ついでに夕食の代わりに買ってきた食料を食った。日本を出てから、やっと一週間が経ったと思ったが、同時にもう何週間もアメリカに居るような気もする。しかし、多くの旅行記に登場するような出会いは無かった。


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