2011年7月7日木曜日

9月21日(火)ワイナリーの村、パソ・ロブレスを抜けて



・坂を登って下ってまた登っていく。右に曲がって左に曲がって、また坂を登って下って、どこまでも続く道。道の両側には、大きな木が等間隔でずっと植えられている。周囲は山というよりなだらかな丘になっていて、所々がはげた枯れた草地と、背の低い藪のような林が点在している。そうかと思うと、道に沿った広い平地から奥にひかえている山の斜面まで続く、しかも手入れが行き届いている様に見える大きなぶどう畑が一面を覆っている所があったりする。また、次には何も無い草地に出る。そしてまた、今度は道の両側に広がるぶどう畑。


・この繰り返しの風景が、如何にもこれがカリフォルニアだと言っているような気がする。こんな景色を体験するのは初めてなのだがこれが、自分が頭に描いていたカリフォルニアだと思う。所々に家へと続く入り口があるが、そこにはXXワイナリーと書いて有る札を見掛ける。入り口から家まで続く道は、その家の敷地らしい。赤や緑の色をした綺麗な布で飾ってあって、何となく入ってみたい気がする陽気さがある。大きな家が見え隠れするが、道路から少し離れたところにある。当然、隣の家まではかなりの空間がある。感覚的だが1km位はありそうである。このような景色は、日本では九州でも北海道でも見ることが出来ない。こんなばかでかい土地でも、チャント私有地を示すための鉄条網の囲いが見える。


・たまに車とすれ違うが、彼らは観光客ではなく土地のものだろう、ピック・アップ・トラックが多い。また、タンク・ローリーを二つ連結した馬鹿長いトラックとは二度もすれ違った。中にはワインが詰まっているのだろう。観光客らしい乗用車には殆ど会わない。人も歩いていないのどかな道を、高速で走り抜けるのは気分が良いが、急いでいるように見えるのは自分だけ。



Paso Roblesを出てから、山の中をずっと続くルート46を走る。小さな村であるAdelaidaHarmonyCayucosを通ってM.Beyに出た。広いビーチには店などないようだったので、少し戻ってCayucosICでハイウェイを降りた。海に向かって少し走ると、ここにも小さなビーチと桟橋が見える。桟橋の横には、珍しく公衆トイレがあった。チャンと手拭き用の紙まであって、全く汚れていなかった。


・直ぐ近くにカフェがあったので、昼飯にと入ってみた。サラダ付きのミニ・バーガー(普通のバーガーはでかすぎるので)が$4、サラダはトマトと紫玉ねぎのスライスとサニー・レタスが山盛りのように入っていた。それとホワイトソースにあさりがどっさりと入ったクラムチャウダーを頼む。($3.5)チップを入れて$9.2でした。クラムチャウダーは、普通はボール$5に入っているが、小さなカップの方にするこれだけで腹が一杯になってしまった。


・ここからはできるだけ海岸に沿った道路を走って、Los OsosS.L.ObispoAvira Beachに向かう。Avira Beachの近くに有るはずのヌーディスト・ビーチとAviraHotSpringを探すつもりである。ヌーディスト・ビーチはともかく、温泉探しは、今回の旅行の目的の一つである。


・結果としてヌーディスト・ビーチは見つからなかった。分かり難いところにあると聞いていたが、車で通るだけでは見つからず。INで調べると、今年からカリフォルニア全州で、そのようなビーチが禁止になったらしい。




・温泉は直ぐに見つかった。ICの直ぐ横の広大な敷地の中にあった。早速、中を案内して見せてもらう。温泉というよりも、ただの四角い大きなコンクリート製のプールであった。中には確かに39度位のお湯が入っており、何人かの男女が水着を着て浸かっていた。聞くと、本物の温泉で、確かに成分表が事務所の壁に貼ってあった。


・ただし、日本で良く見かける効能書きは見当たらない。聞くとそのようなものは、法律で書いてはいけないことになっているという。アメリカでは学会がない領域では、公に書くことは禁じられているらしい。


・その他には休憩スペースと、飲食のできるスペース、それと人気があると言っていたスパ、マッサージ・ルームがある。価格は$8/dayで何時間いても良いと言う。ただし、プールは屋根がなく午後の強い日差しが照りつけているので暑くてしょうがない。探し求めていた温泉ではないので、ここは素通りして、次の温泉を探すことにする。



・温泉場の隣は大きな芝生と、大きな木が木陰を作っている涼しい場所があった。その木陰のテーブルとベンチには4人の日本人らしいお年寄りが集まって、英語で駄べっている。大きな魔法瓶とカセット・コンロが置いてあった。チョット年が行っているように見えたので、仲間に入れてもらうことは遠慮することにした。


・その隣が大きなファーマーズ・マーケットになっている。丁度、ハロウィンの前だったので、大きなカボチャが山のように積まれていた。自分はリンゴ、モモ、バナナ、トマト、ジャムなどを山のように買った。料金はTot $9だった。


・モーテル・ガイドをめくりながら、大学があるという綺麗な町らしいサンルイス・オビスポに行くことにする。町の中をあれこれ迷って、大学から少し離れた所にあったモーテルに落ち着いた。



・少し車で町を走ったので、幾つかのレストランや大きなスーパー・マーケットが有る場所が分かった。モーテルはそのどちらにも歩いていける距離にあり、静かで値段も安かった。アメリカの田舎では、モーテルの料金が都会に比べると断然安い。







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