2011年7月6日水曜日

9月15日(水)9月15日(水)モンタレーのジャズ・フェスティバルを目指す



・今日は日本でも有名になった、モンタレー・ジャズ・フェスティバルに行こうと思う。ガイド・ブックによると、モンタレーは小さな町でこの時期には観光客で溢れてしまうと書いてあった。インターネットで見たブログによると、毎年この時期に行われるこの祭りは盛大なもので、ジャズ・フェスティバル会場の近くに駐車場を確保するのも難しいと書いてあった。なかなか宿が取れないとのことなので、直ぐ隣にある大きな町、サリナスに向かった。サリナスに2泊してモンタレーまで通う予定を立てた


・高速道101線に乗ってまずはサンホセを目指す。SFを離れると直ぐに湾沿いに景色の綺麗な所を突っ走る。相変わらず道路は車で一杯だが、しかし十分な速度で流れている。この辺りは都市の中だというのに、色々な車が走っている。意外とピックアップが多い。トヨタやホンダのマークをつけた車が目に付く。トヨタはレクサスが多い。日産は少なくむしろスバル(レガシー)を良く見かける。そして、日本の都市部と同様にBMWやベンツが沢山走っている。そしてどの車も大抵は一人しか乗っておらず、そして皆決まってサングラスをしている。


・大体は綺麗な車が多いが、アメリカに来る前から勝手にイメージしていた古くて綺麗とは言えない車も沢山見かける。殆どの車は窓を閉めきってエアコンを効かせているようだが、中には窓を一杯に開け、カーステレオをドシンドシン言わせながら走っている車もいる。そのようなウルサイ車や綺麗とは言えない車を運転している人を見ると、大抵、多くは黒人である。かかっているのはラップがたいていラップ音楽である。


・サンホセを過ぎてしばらく行ったところで休憩したくなったので、途中で高速道を降りて適当なカフェを探した。チョット小振りなマーケットがあったので駐車場に車を停める。店ばかりではなく、個人のオフィスのような建物が並んでいるが、寿司屋のような店もあった。角にある小さなカフェに入って、昼食をとりながら今夜の宿泊先を探す。(アメリカのカフェは何処でもインターネットが無料でつながるのでとても便利だと思う。日本のように、予めプロバイダと契約することもなく、その場でつなげることができる。)いずれもR101ICの近くにあるという、エコノロッジがハワード・ジョンソン・インかローレル・イン当たりが安くて良さそうである。前もって電話する方法もあるが、やはり予約は現物を確認してからにしたい。サリナスは大きな街なので、沢山あるモーテルが全て一杯になることは考えられなかった。


・高速道路のICからは近いが、サリナスの街の中心地からは離れた所に幾つか大きなモーテルがあった。部屋と値段を確認しようと思って、それらのうちの一つに入ってみた。聞くと、税込で$80位、部屋もとても広くて綺麗だったので、あちこち探すことはやめてその場で2泊を予約した。このモーテルは(どこでもそうだが)二階建ての建家がコの字型に並んでいて、その周りに駐車場があって中央にプールがある。建物もチョットスペイン封でオレンジ色の屋根が綺麗である。敷地の中には大きなレストランもある。


・少し時間が早いせいか駐車場には車が少なかった。多くの部屋が空いているように見えた。チェック・インの時間にはまだ早かったが、当然のように部屋に入ることができた。そこで部屋に荷物を置いて、冷蔵庫に買ってきたビールを入れて、早速、下見を兼ねてモンタレーに向けて出かけることにした。


・モンタレーまでは、良く手入れされた高速道で、時速130kmで飛ばすと20分もしない内に着いてしまった。町のメイン・ストリートへ行くと、リゾート地のようなこぢんまりとまとまった綺麗な町である。しかし、何と急に霧が出てきたのである。所でアメリカでは州法や市の条例が色々有って、車を運転する人は注意が必要である。例えば、高速道ではライトをつけなければならないし、普通の道路を走っていても霧や雨等でワイパーを動かす時は必ずライトも付ける事になっている等である。今、走っている町の道路もそんな決まりが有るらしく、地元のドライバーがお節介にも窓を開けて手で対向車に対して、ライトをつけろと知らせてくれる。クラクションを鳴らす車もある。日本では考えられないことだが、それも殆どの車がそうするのである。自分は直ぐにライトをつけたが、後ろの車が頑張ってつけないので、もう何十台ものドライバーが自分に合図をしているようだ。気になって仕方がなかった。


・ただし、ショッピングセンターの駐車場であるドライバーに道を聞いたら、店の中まで聞きに行ってくれた。ついでにジャズ・フェスティバルの会場を聞いたら、そんなモノは聞いたことがないという。店の店員が出てきて、フェスティバルはもう終わった筈だと自信を持って言った。




・しかし、少し走っているとフェスティバル会場の案内が見つかった。チョット名前の売れたミュージシャンの演奏は、モンタレー・ベイ水族館の近くにある講堂の様な建物の中で、コンサートのようにしてやるらしい。$50だった。そして、広大な公園の一角に出来ている無料の会場は、入場料だけでOKらしい。何か看板が見える。「JAZZ FESTE 2000Fairground Rd, Garden Stage, The West Lawn Stage, The Courtyard Stage, Café・・・」

ParkingMonterey Peninsula College (P.M.5:00-)$10 シャトルバス利用の事


・しかし、青空の下で、あまりにも広すぎる所で聞くジャズ演奏というのも何となく気が乗らない。このフェスティバルに期待して、ここまで来たと言うのに、実物を見てみると自分の期待していたものとはかけ離れた別世界のものに思える。


・一人きりのせいか、昼間からジャズを陽気に楽しむ感じもしない。このまま有名な観光スポットである17マイル・ドライブやペブル・ビーチに行って見たいとおもった。こちらへは、夜、再び来ても良いし。


・モンタレー・ベイは多くのアメリカ人がとても美しいと絶賛する所である。自分も直接そう聞いたことがあったし、ガイド・ブックにもそう書いてある。ガイド・ブックには、車を止めて走りだすと、直ぐにまた次に車を止めて写真を撮りたくなるスポットがあるので、通り抜けるだけでも時間がかかってしまうと書いてあった。実際に訪れて見ると、アメリカ人の美意識や憧れがどのような基準なのかが良く分かる。



・海に出ると、雄大で美しい景色が広がる。北海道の景色が少し近いが、こちらの方が雄大だ。そして、一番の違いは日本のように町が自然で素朴な感じではなく、もっとずっと高級な感じがすることである。雄大さの意味は、良く手入れされた公園や綺麗な家並みと庭が、海岸線に沿ってどこまでも果てしなく、途切れることもなく延々と続いていることだ。周囲の建物も庭も綺麗に手入れされており、電線も広告の看板もなく、もちろんゴミも落ちていない。磯の匂いもせず、太陽が照りつけているが、気温は高くなく風がとても爽やかだ。いや、のんびりするには風が少し冷たすぎる。歩いている人達の多くは観光客だと思うが、彼らの服装も綺麗である。何か美しくて綺麗すぎてしまう。見ていると一人きりの自分が寂しくて、段々感情が高ぶってしまい、思わず涙が出てくる。本当に何か寂しい。


・海辺には綺麗な家が並んでいる。その内の幾つかは、とても高級そうなモーテルのようだ。B&Bかも知れない。どの家も海が見える位置にリビングが有って、いながらにして海が眺められる様になっている。外から覗くと、家の中では父さんらしき人が海も見ないで新聞を呼んでいるのが見えた。


・自分もたまにはこのような場所で、毎日「ぼーっと」して過ごすのも良いかも知れない。しかし、いつまでも「ぼーっと」している訳にもいかないし、


・周りには人が群れている程ではないが、それでも多くの観光客が車を止めてぶらついている。しかし、気がついたのだが、しかも当たり前だが、訪れる人に一人で来ている者はいないようだ。若いカップルか、年寄りのカップルか、または男同士のカップルばかりである。年寄りのカップルは、ここまでやってきても車から降りようとせず、車の中から海を見つめている。中には椅子を倒して寝ているのもいる。


・駐車している車を見ると、地元の車はいないようだった。ナンバープレートには、色々な週の名前が書いてある。「NEVADA」「IDAHO」「ARIZONA」・・・


・夜はモーテルに戻って地図をもらい、サリナスの街に食事にでかけた。だ広い町で、大きなショッピング・マーケット街が四か所も見つかった。その内の一つの大きな駐車場に車を止めて店を探した。店は沢山あったが、デニーズやスターバックスやマック等、何処で食べても同じものしか出てこないチェーン店には、他の店より沢山の客で溢れていた。アメリカ人は、喜んで行くようだが私はどうしてもそのような店には足が向かない。入る前から既に味が分かっているからである。ちゃんとしたレストランもあるが、夜の7時だというのに客の姿が殆ど見えない。


・この町は田舎の町なので、日本人や日本食の店は見当たらなかった。しかし、しばらく行くと中華料理屋や韓国料理の店は見つかった。迷わずに中華料理店に入る。中華料理ならば、野菜が沢山食べられる様な気がしたからである。車なので残念ながらビールが飲めないが。そこで、「スチーム・ベジタブル・ウィズ・チキン」(五目野菜炒め)を頼んだ。$12だった。($10.3TIP$1.7) 味はまあまあだったが、とても量が多く一目見て、全部は食べられないと確信した。頼んだご飯は、パラパラでこれも全部はとても食べることが出来ない。捨てられてしまう事を考えると、何か申し訳ないきがするが体が量を受け付けない。一言謝ってしまったが、ため息が出た。結局、客は他に誰も来なかった。中国人のような店番が、二度ばかり例によって形だけの挨拶に来たが、愛想がないのであまり話をしなかった。日本人と言うよりも自分が、精神力と体力が十分ではないことを実感した。

0 件のコメント:

コメントを投稿