2011年7月5日火曜日

9月7日(火):LAのダウンタウン


・今回、96日から27日までの3週間の予定で、南カリフォルニアを車で旅行する目的は四つあった。一つはヨセミテで山を歩くこと。特に本で読んだ、ジョン・ミューアトレイルをその一部でも自分の足で歩きたかった。二つ目はサンフランシスコでジャズ・クラブをハシゴして、本場のジャズに触れること。丁度、この時期に開催されるモンタレージャズクラブにも行きたかった。三つ目はその美しさで有名な、噂に聞こえたウェスト・コーストを、海に沿ってドライブすること。そして四つ目は、日本と同じ様な山間の温泉、それも露天風呂を探して体験する事である。INで探すと沢山あるようなので、若い女性とぜひ風呂に浸かりながらゆっくりと話しをしてみたかった。カリフォルニアには、ヌーディスト・ビーチも幾つかあるらしいので、何となく心が弾む思いがする。


・朝、930分にモーテルを出発。なかなかバスが来ないので、モーテルからユニオン駅まで約2キロ位の道を歩いた。歩くことは好きなので30分位歩いたのだが、途中、何台もの乗るべきバスが自分を追い抜いて行った。ユニオン駅で一休みした後、午前中一杯掛けてダウンタウンやリトル東京を散歩した。何とも情けない事だが、日差しが強く暑いことも有り疲れ果ててしまった。ユニオン駅で水を買って、待合室で水を飲みながらしばらく休憩した。疲れて体力を消耗すると、気力も更に能力さえも消耗する気がする。


・ユニオン駅はその昔、アメリカの鉄道王国だった当時に出来た壮大な駅舎が、今でもそのまま使われている。天井が高く、とても感じの良い落ち着いた処である。今でもLAの各地に向けて、ここから鉄道が出ている 所謂 ハブ駅である。


・リトル東京は午前中だったこともあるが、人通りが少なく、寿司や天婦羅が不味そうで、値段も日本より高いのでがっかりした。一番、行きたかった現代アートミュージアム(CMOC)の場所を探して、途中で品の良さそうなオジサンに道を聞いたら、一緒に前まで行ってくれるという。オジサンの歩いていた方向と同じで、かつ、直ぐ近くに有るのかと思ったら、曜日が休館だった。


隣のホテルにウォーターコートがあり、丁度、昼時でビジネスマンが野菜専用レストランの外テーブルで、四角いプラスティックのケースに山の様に入ったレタス等の野菜を食っていた。他には飲み物だけ。LAでも、中には食事に気を使っている人もいるらしい。店の名前はグリーン・ハウスだった。


・噂に聞いていた中央図書館に行って見たが、その大きさと施設が整った素晴らしさに感激した。とても金が掛かっているので有名である。市長がここの経費削減を目玉にしている事で、労使が対立しているとのことだった。建物は新しいのに、中は昔風に「どしっ」としている。それにサービス体制が素晴らしく、誰にでも無料で開放しているし、ツアー・コースもある。次のツアーまでまだ大分、時間があるが、会話の練習の為にガイド・ツアーに参加してみようと思った。大ホールでは色々な講演会も有るらしいので、これからしょっちゅう通うことになると思った。

LAでは街中を歩いている人は、車のない低所得者だけだと聞いたことがあるが、それは本当だと思う。ただし、ここブロードウェイ通りだけは別である。ブロードウェイ通りは、ダウンタウンの中のダウンタウンで、所謂、ダウンタウンの中の他の地域と比べると、黒人やメキシコ系が多く、如何にも汚い感じの店が立ち並んでいる。品質も値段も安そうである。あまり裕福ではなさそうな感じであるが、また、この地に住んでいると思われる人達が沢山たむろしている。観光地であり、また、生活の場であるような印象の所だ。直射日光に下を歩きまわるため、野球帽を買った($5)。





・昼飯はブロードウェイ通りにあったサブウェイで、サンドイッチとコーヒーで済ませた。日本のサブウェイとは、少し印象が違う別ものという感じだった。まず、普通に頼むとパンがでかい。半分にカットしてもらったが、このハーフサイズが日本では普通サイズである。日本でのようにロースしてもらうが、焦げ目がつく感じで美味い。中の具もとにかく十分な量が入っている。コーヒーも普通に頼むと大きいカップなので、スモールにしてもらう。全部で$6位だった。一番の違いは、味付けというか香辛料の利かせ方が段違いでとにかく辛い。殆ど我慢して食べる感じだが、皆、普通の顔をして食べている。



・午後はバジェット・レンタカーで車を借りた。コリアのXXXという車種だった。日本で予約したのだが、3Wで約10万円だった。これでもハーツやエイビスよりは安かったが、後で友人に話をしたら、高いということでビックリしていた。次はもっと安いのを見つけ様と思った。


・夜まで街中を走りまわって、足慣らしと腕鳴らしをした。殆どの道は、東西と南北にそれこそ碁盤の目のように走っている。そして全ての道路に名前が付いているので、自分が今、何処にいるかが分かる様になっている。その点では、日本と違って、町全体が合理的に設計されているんだろうなと予感できた。ただし、名前の付け方は極めていい加減である。スタンフォード通りの隣がマサチュセッツ通りだったり、世界中の聞いたことのある名前が次々に出て来たりして出鱈目である。全ての道路に名前を付けるのも、考えてみれば煩わしい感じもする。とにかく、昔からの歴史や由緒ある通りということではないらしい。すべての道を同時に作ってしまい、さてとにかく順番に名前をつけていったという感じがする。


・道路には全て名前が付いているのは良いが、交差点に道路標識なるものが何も無い。通りの名前は、丁度、信号機の横についている。右側通行なので当たり前だが、信号機は進行方向に対して、必ず右の角部についている。従って、通りの名前を確認する時も、そこを見れば自分の位置がわかるようになっている。


・赤信号で足の悪い年寄りが、足を引きずりながら、ゆっくりと道路を横断していた時、パンク風の派手な格好の兄ちゃんが飛び出して行って手を添えてやり、小遣いまで与えているのを見た。何か日本と違う不思議な感じがした。思いやりの心は見えないが、親切は見えるとはこのことか。


・アメリカの道路では、右折車はトラフィック・フリーである。右折する場合、特に左から直進してくる車に気をつけながら、車が来なければそのまま右折して良い。LA市内には信号がたくさん有るので、これには直ぐ慣れてしまっただけではなく、とても合理的な考え方であると思った。また、ダウンタウンの中では、ほとんどのばかでかい道路が、一方通行になっているので、安全性は高い。ただし、行きたい所に行こうと思っても、右折を繰り返しながらなので中々行きつけないことも多い。まあ、この位は納得出来るが。


・夜は車でリトル東京まで車で行き、レバニラ定食を食った。(9.45without beerTAX0.97Tip1.5=$12) 確か名前は紅兵衛だったように思う。壁に貼りつけてあるメニュー札や、汚い店の作り等を見る限り、普通の日本の大衆中華料理店と変わらない。ご飯を含めて、日本で食うのと全く同じ味と感触だった。違いは客と店の従業員とのやり取りや会話が多いこと。多分、これがカリフォルニア風なのだろう。客は所謂、茶髪系と韓国人の様な感じのアジア系が多かった。とにかく気さくというか、たまたま隣り合った人と話をしないと、何か変な感じがする位である。


・自分も今までに、隣り合った人から何回か話しかけられたが、残念ながら何を云っているのか全く分からない。とにかく普通の英語とは思えないのだ。帰りにコンビニでギネスの黒ビールハンダースを買う。($9+TAX$1)アメリカではビールは全てハーフサイズである。


LAのダウンタウンの中心地では、駐車場が結構高い。ほとんどが1時間あたり6ドルである。道路脇にあるパーキング・メーターを利用する場合は、$3/1hである。安いのであるが、5分単位で1クオーターが必要である。自分のクレジットカードが読み取れない機械も多く、それに備えてクオーターをたくさん持っていなければならない。また、なかなか停めたい所が空いていないので、夜は目的地から離れた所に止めた場合、夜道を歩く必要があり、場所によっては危険である。注意するべき点は、違法駐車は本当に高い確率で見つかってしまい、駐車料金と比べるとはるかに高額の罰金($60位)を要求されることである。これについては、後で経験談を書く予定。



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