2011年7月7日木曜日

9月24日(金):Near LA

・マリブに差し掛かったので、このままR1を降りて更に海に近い方に行ってみる。この辺りの家々は、先程の山の上の家よりはずっとこぢんまりとしているが、海の側なのに十分な広さの庭と小奇麗な家が並んでいる。日本で言えば湘南海岸というトコロか。大小のモーター・ボートが家の横に並んでいる家も多い。ここら辺のビーチは、全てプライベート・ビーチになっている様だった。ビーチは見えるのに、ビーチに出る道が見つからなかった。家からまるで車にでも乗るような感じで、船に乗って海に出ることができる。家の外のビーチで海水浴もできるのである。



・しばらくすると、ステート・ビーチ入り口という看板があった。気が付いてみると、このような看板は、他にも幾つか見つかった。


・それにしても、アメリカという国は、金持ちの多いところだと思う。家も庭も綺麗に手入れがされているし、手入れをしているのは住人ではなく使用人だし。日本も収入で比較すると随分豊かになったが、ベースが圧倒的に違う感じがする。


・当然のことながら、ロスアンジェルスの町で見かけたように、一方では多くの貧しい人達がいる。その収入の差が何としても縮められないで、格差がとても大きいことが実感で分かる。それにしても、圧倒的な富の大きさが分かる。一体、日本と比較した場合の、この経済力のベースの違いは何処から来るのだろうか。

・再びR1に戻って更に南下する。全く久しぶりに、ハイウェイが渋滞で、車が止まってしまった。信号はないがマリブの中心地の近くらしかった。この辺りは、やはり海を感じさせる所だと思ったのは、道の両側を歩いている人が急に増えたことと、彼らの中に水着姿が何人もいることだ。

・しばらくR1を走っていると再び大きなビーチが見えてきた。サンタモニカ・ベイ・ビーチだった。駐車場に車を停める。広い砂浜、心地良い風、ここでは年寄りも若者も、違いが分からない。散歩している者、ローラー・スケート、サイクリング、卓球台まである。平日の午後だというのに、なにかやりながら楽しんでいる。たった一人だったが、近くになにもしないでただ座ったままの黒人がいた。多分、一日中ここに座っているのだろう、日焼けして真っ黒だった。

・今日は何処に宿泊しようか迷った結果、R1を海沿いに更に南下してLAとサンチャゴの中間辺りまで来てしまった。R1の両側に安いだけが売りのモーテルがたくさん並んでいた所に出たので、数軒をチェックして中の一つに決めた。このモーテルでは、クレジットカードを受け付けてくれなかった。現金で払って欲しいということだったので、直ぐ側にあったコンビニで金を下ろして、チェック・インした。時間が少し早い時間だったので、久しぶりにモーテルのコイン・ランドリーを利用した。


・この街で夕方散歩をした。見掛ける人の多くは、背の低髪の黒い、しかも太ったスペイン語を話す人々である。サンフランシスコの下町で見掛ける、インド系や黒人系より親しみが感じられる。一歩、R1から奥に入ると彼らの住む住宅地が広がっている。平屋建てが多いが、庭も結構広くてきれいな感じである。道路脇に停まっている車を見ても、比較的綺麗で新しい車が多い。




・モーテルは、場所によって内容と価格が大きく違う。もちろん、大都市では狭くて汚くても高く、田舎では安くて広くて綺麗である。地方都市では大都市の1/2位の価格になる。また、週末はどこでも20%位価格が上がる。田舎で$100出すと、キッチンやリビングがついた広い部屋が選択できるが、大都市では$100では暗く汚い所が多い。また、大都会でも、中心地から離れたところでは、30%位安くて、かつ綺麗な所が選択できる。


・しかし、モーテルの探し方にはすっかり慣れてしまった。直接的に最も役に立ったのは、あちこちのサービス・エリア等に置いてある、無料のモーテル・ガイド・ブック(冊子)である。A5サイズの大きさで50ページ位のものであるが、その場所が所属する州での1000件以上のモーテルが紹介されている。住所や価格、連絡先はもちろんだが、地域ごとに分けて詳しい地図まで載っている。更に割引のクーポン券まで付いている。この情報から大体の相場が分かるので、これらの中から数件を絞り込んで、一つ一つ電話をして価格と空き情報を確認しておく。そして、何件かを実際に自分の目で見てから交渉するのが良いようだった。例えばシニア割引というのもある。


・自分は旅行者と言っても一人で移動しているので、安いことは大きな条件であるが、綺麗ではない所は敬遠したい。価格的には、一泊 $45-$70 位の所で予算を立てていた。絶対の条件はこの他に、無料のインターネットができることと、テーブルか机があること。冷蔵庫があること等であった。できれば書きものやPCで使うために、テーブル専用の電気スタンドも欲しかった。アメリカのインテリアは、間接照明が多く手元が暗いからである。


・交渉では別に躊躇することなく、ここのモーテルは気に入ったし価格もリーズナブルだが、念のため別の所も見たいと言えば、相手も嫌だと言わない。そして、やはり前の方が良いと思ったら、車を戻せばフロントの係の顔に笑顔が浮かぶのである。この笑顔が重要である。多くの安いモーテルでは、インド系やメキシコ系の人が、一人でフロントの番をしている。そして、彼らは絶対に笑顔を見せないのが普通であるからである。


・どんなに簡単なことでも、経験してみないとはじめは上手くいかないで戸惑うことがある。それが出来るようになったからと言って、別にスキルが上がる訳でもないが、一応、何でも出来た方が生活は便利になる。これは旅行者にとっては、良いことに違いない。


・朝飯はR1沿いにあるドーナッツ屋で、ベーグルwithハム&玉子にコーヒーにしたが、$4で結構美味かった。この後で、歩きながら持参したリンゴをかじる。それにしてもR1は車の通りが多い所だ。夜通し、ひっきりなしに車が通る。それも殆どがひとり乗りの乗用車である。皆、何処から来て何処へ行くのだろう。


・実は、アメリカに来て初めて洗車をした。それもコイン洗車場で。車を乗り入れても、機械が何時まで経っても作動せず、後ろに並んだ車にいろいろ教えて貰って、やっとやり方が分かったというものである。自分の車を止めた位置が、少しセンターからズレテいただけであった。当たり前だが、位置を修正したらチャント作動した。


・アメリカでは、日本のようにガソリン・スタンドに洗車場がある所は少ない。$3位のコインを入れて自分でやるところと、$7位の料金で、手洗いでやってもらう所があるが、一般的には後者の方が多い。それもワックス入りを選択するなどグレードを上げていくと$20位にUPするのが普通である。アメリカは完全なクラス社会なので、自分でやってしまったりして、黒人系やメキシコ系の仕事を奪ってしまうのは良くないというイメージであ



る。従って、日曜日の昼下がりに日本の住宅地で良く見掛けるような、自分で車を洗っている人には ついに一度もお目に掛かることが出来なかった。


・今日の計画は、来週から厄介になるホーム・ステイ先の確認、同様にUCLAのキャンパスの見学、有名な美術館であるゲッティ・センターの見学等である。


・昼飯をバーガー・キングで食う。トイレがいつ言ってもFULLになっているので、聞いたらキーを開けるための専用のコインをくれた。


・ロスアンジェルス市内の一般道路の走り方:運転そのものは、東京やその周辺の街を走っている人であれば、全く問題はない。多分、イタリアを除く世界中のどの都市であっても通用する筈である。(イタリアはどこも道が狭く、しかも全てのドライバーが高速で走りたがる。普通に走っていると、狭い道で必ず追い抜かれる。しかも若い女性である。)


・アメリカの道路と日本それとの最大の違いは道路標識にある。道路自体は、東西・南北に所謂、碁盤の目のようになっている。メイン道路は広くて何車線もあるが、一本裏通りに入ると、そこは多くが一方通行になっている。そして必ず、どんな小さな道路にも、全ての道路には名前が付いていて、交差点の所にその名前を書いた看板がつけてある。これによって、自分が今、何処にいるかは正確にわかるようになっている。しかし、行き先標示がないので、知らない道では、どの方向に行ったら良いかが、全く検討もつけられないのである。事前に地図を良く見たつもりでも、必ずどこかで道に迷ってしまうことになる。そして、車を道の脇にとめて、地図を見ながら走ることになる。ただし、道路の殆んど全ての場所が、停車・駐車禁止になっているので、車を停車させる場合には絶対にルールを守る必要がある。日本の数倍のパトロール・カーが走りまわっており、一瞬でも見つかったら$50-$70位の罰金を払うことになるらしい。しかし、レストランやストアには必ず大きめの無料駐車スペースがあるので、車を停める場合はそこに入れる。実際に、多くの車が街中を高速で走っているので、駐車禁止区域に車を停めることは危険である。


・従って、初めてアメリカの都市を走りまわるには、カーナビ(アメリカではGPSと言う。)があると便利であると思う。


・結局、UCLAに行くのに何回も道に迷ってしまい、午後になってしまったので、ゲッティ・センターは明日行くことした。そのままホーム・ステイ先の家に行って、今日からそこに泊まることにした。取りあえず電話をしてその旨を伝える。

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