2012年3月30日金曜日

アメリカ西海岸のドライブ旅行日記10/27

1027日(水)やっとの思いでPoint ReyesLight House

・翌朝は、しかし、出かける前に少しだけモーテルでトラブルがあった。実は前の晩、テレビをいじくっていたらアダルト番組に入ってしまった。直ぐに元に戻したのだが、翌朝になって料金が付いていることが分かったためである。自分は見る気もなかったので、当然返却手続きをしてもらったが、カード払いだったので気が付かないことも有ったかも知れないと思った。

・いよいよ岬にある灯台に向けて出発した。しかし、昨日来た道を引き返すのが正解だったのだが、何を勘違いしたのだろうか時間を浮かそうと思って、R101に乗ってしまったのだった。そこで次のNovatoという町で降りて、何となくそれらしい方向に向かって、気分よく田舎道を疾走した。しかし、途中で全く道がわからなくなってしまった。周りには家など一軒もない所で、地図と磁石とカーナビを頼りに、景色のよさそうなルートを探す。

・訳もわからず大分走った所で、急にTomales Bayという所に出た。ここはもう海であった。                                     

・ライトハウスの左側は、切り立った断崖絶壁でしたの方は岩場になって波が打ち寄せている。波の音の他には、しきりに何かの動物の鳴き声だけが喧しく聞こえるが、妙に静けさが身にしみる。


・帰り道は再び同じ道を行く。相変わらず曲がりくねった道が続くが、名残惜しさと次に現れる景色や出会いに期待を抱いて、50km位のユックリした速度で走る。来る時に見かけた二度目のオイスター・ファームに寄ってみた。メイン・ルートにある入り口の案内に従って、脇道をドンドン下に降りていく。するとまもなく海岸沿いに小さな掘っ建て小屋とベンチ、それに小さな船が止められた海岸に出た。海岸には牡蠣のカラが山のように積まれている。イメージとしては100年前位の、アーリー・アメリカンの開拓時代を思わせる光景だった。





 ・小屋の中に入ると、養殖の方法や牡蠣の成長の過程を示す図が壁に飾ってあったので、それを読んでいたが人の気配がしない。しばらくするとオーナーらしき女性に声をかけられた。頼みもしないのに、図を説明してくれた。ここの牡蠣のタネは、広島から持ってきたものだと言っていた。そして自分が物欲しそうな顔をしていたのか、良かったらトライして頂戴と小さな牡蠣を4つばかり剥いてくれた。この所、しけが続いていて大きな牡蠣が取れないという。タバスコとレモン汁を掛けて食べてみたが、クサさは全く無くて甘い味がした。

・牡蠣をここで食べると大きいやつ6ケで$9だという。ただし、これは自分でむいて食べる場合で、むいてもらうと$12だという。

・そうこうしている内に船が着いて、オジサン達が作業を始めた。そこで彼らの写真を撮っていたら、こちらに来いと合図する。行ってみるといろいろと牡蠣についての話や、自慢話を聞かせてくれた。食べた牡蠣も美味しかったが、オジサン達との会話がとても楽しかった。

・村に戻る途中に小さなレストランがぽつんと建っていた。見かけは新しい感じでとても綺麗な店だったので、牡蠣なら新鮮で美味しいのが食べられるだろうと期待して中に入る。メニューを見ていると、おすすめの牡蠣フライのランチがあったので頼んだ。しかし、出てきた牡蠣はこれ以上熱を加えることができない位にカリカリ・コチコチに揚げた牡蠣と、フライド・ポテトがどちらも山のように積み上げられたものだった。全く牡蠣のジューシな味がしない。油が多くて体に悪そうな料理だった。しかも、サラダはキャベツを生のままザクザク切ったもの。それとドリンク。これでしめて$14.5だった。ただし、今日のスープはとても美味かった。豆、セロリ、玉ネギ、人参、ジャガイモ、トマトなどをミネストローネの様に煮こんだもの。これだけでは$2.5だった。税金とチップでTot.$21.2だった。

・一休みしてから、今度はノース・カリフォルニア海を左に見ながら北上を続けた。とても気持ちの良いドライブだった。午前中立ち寄った最初のオイスター・ファーム(Hog Island oyster)を通りすぎて、BondegaBayに来ると、ここには観光客用のモーテルが沢山あった。さらにSalmon Creekを過ぎた辺りのオーシャン・ビューはとても素晴らしかった。

・海岸線は岩と言うよりも土でできた低い崖が、ずっとどこまでも続いている。土だから、崖が波で現れて不思議な形をしている。何とも奇妙で美しい風景が続く。しかし、何処まで行っても同じ光景が嫌になるほど続くのだ。これがアメリカなのだと思う。日本では見たこともない様な景色に圧倒されるのだが、それが延々と続くのだ。日本のように山アリ谷アリ浜アリという様な変化とは、また違ったシツコサで迫ってくる。

・走りながら日本から20枚位持ってきたCDを聞いた。何を聞いたかというと、今回の旅行で初めてビギンの曲(島唄)だった。たった一人で誰もいない海辺の曲がりくねった道路を、高速で走りぬけながら曲を聞いていると、知らない内に自分が涙もろくなっていることに気づく。何故なのか理由は分からないが、妙に寂しい曲だったが繰り返し聴いた。

・夕方近くになってきたためか、あるいは雨が降ってきたためか、回りが薄暗くなってきたので、今夜の宿泊場所を物色する。The Sea Ranchという小さな村に来た時は、ここにしようかと思ったが、余りにも寂しい感じがしたので、もう一つ先の村であるGualalaに行く事にした。

・さて、Gualalaに着くと浜が開けていて明るい感じだったのと、道路沿いにスーパー・ストアや大きなガソリン・ステーションがあったので、とても良い雰囲気に思えた。そこで雨が降っていたが、スーパー・ストアの駐車場に車を止めて付近を歩いてみた。ついでに、幾つかモーテルを訪ねて、値段と雰囲気を見てみたかった。結局値段よりも帳場にいた奥さんの感じが良かったので、Gualala Country Innという所に決めた。部屋が一階だったということも気に入った。

・この宿は奥さんがガーデニングに凝っているということで、とても綺麗な庭が窓から見えた。そして何よりも、その先に広大な海が目の前に広がっているのが最高だった。部屋も少し狭いがとてもお洒落で女性が好きそうな感じに仕上がっていた。ただし、田舎の割には値段が少し高めの$87.69だった。

・ここの奥さんとは、なぜか話しが弾む。多分、商売のためだと思うが、とても愛想がよく、それが一人旅にはとても楽しいと感じる。

・ディナーを食べようと外に出たが、近くにはカフェとステーキハウス位しか無かったので、目の前にあったスーパー・ストアで食料を買って部屋で食べることにした。いつもながら、フライド・チキン、サラダ、スープとハイネッケン・ビール、それに果物とスナック菓子などを買った。

・既に調理された惣菜売り場に行くと、今日のスープが3種類、豆やサラダの色々な詰め合わせパックや量り売りのものが何種類かある。それにフライド・ポテトなどの冷凍食品を揚げた物や、煮た物、ビーフやポークやその他、ラザニア等のイタリア料理のようなものを何種類か売っている。いずれも量り売りで、フライド・チキンなどは1本から売ってくれる。





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