2012年3月30日金曜日

アメリカ西海岸のドライブ旅行日記10/26

1026日(火)いよいよノース・カリフォルニアへ

・朝10時にYRと会う約束をしていたので、9時半にモーテルを出て車を出してもらうように頼んだ。しかし、自分の前に3人組がいて既に車を出すように頼んでいた。彼らの車が玄関前についたのは9時45分だった。同じ人が取りに行くようだったので、急ぐように催促したが中々戻ってこない。結局、やってきたのは10時丁度だった。駐車場付きとはいえ、場所はかなり離れた所にあるようで、繁華街とは車の出し入れには本当に不便な所だと思った。

・10時3分にヒルトン・ホテル前に着いたが、車を停める場所がない。しかも、駐車違反は御法度である。ホテルマンにチップを出して、5分間止めて見ていて貰った。YRはロビーで時間通りに待っていた。挨拶もそこそこにして、これから空港に送っていくのだが肝心のカーナビをセットしている時間がない。急いでセットしようとするのだが、スペルが違うのかカーナビが空港を標示してくれない。兎に角、空港方面に向かう高速に乗れれば良いので、空港より少し先のSan Mateoに行き先をセットして走りだす。少し行くと、途中から空港方面を示す飛行機の道路標識が出てきてホッとする。空港には着いたが、国内と国際のウィング入り口がよく分からず、また、駐車出来るスペースが見つからず、同じ所をグルグル廻ってしまった。

・さていよいよYRを無事に下ろしてから、走りだす前に、再び、今度はゴールデン・ゲートをセットした。しかし、この作業中に、空港のガードマンに、車を早く移動させるようにと激しく怒られてしまった。窓を棍棒で強く叩かれたので、ガラスが割れてしまうのではないかと思ったくらいである。もしもトラブッタ場合には、どのように交渉したら勝てるのだろうか。色々頭の中で反論する英語を考えながら、走っていたら気持が高ぶってきてしまった。

・ゴールデン・ゲートを渡った所に展望台があったので、駐車場に車を入れて少し散歩しながら写真を取った。心地よい日差しを浴びながら、少し休憩して心の余裕を取り戻した。

・まずは直ぐ先にあるMill Valleyで高速道を降りて、そこからPoint Reyes NAT’L Seashore海岸通りを走って、Point Reyesという岬に行ってみたかった。その前にMill Valleyという小さな町にある近くのスーパー・マーケットで寿司とスープとリンゴを買って、近くの公園で昼食を食べた。日当たりがとても心地良かった。

・しかし、Mill Valleyから海の方へ入っていく道がどうしても見つからない。この辺りは山になっていて、しかも深い森が道路を覆っているので、カーナビが誤動作するのだ。集落の近くに保育園があって、そこに集まっていた女性の一人に道を聞くと、ノートを取り出して丁寧に教えてくれた。しかも、彼女が日本に行ったことがあるということで、また、北カリフォルニアは南カリフォルニアと違って森が沢山あって、何処か日本と似た雰囲気があるという話から始まって盛り上がってしまった。

・しかし、教えられた通りにそのまま行くと、道路が更に険しい山道になり、上り下りが激しい上、カーブがキツイ。その上、車がやっと1台通れる様な細い道に迷い込んでしまった。散々迷って走っていると、何と先程の保育園の前に出てしまった。そうこう、さ迷いながらも、迷路からやっと抜けだしてPoint Reyesに向かって、それらしい道を走り出したのは小1時間後だった。この約1時間の間、西も東もわからない所で、サバイバルする力もなく、たださ迷い続けるだけだった自分のレベルの低さを実感してしまった。本当に嫌な気分になって落ち込んでしまった。結局、海沿いの道を見つけることは出来ず、山の中をくぐり抜ける事になってしまった。

・しかし、どうにかやっと広い道に出た。木々や今度は美しいと思える森がある曲がりくねった快適な道を、時速80kmで走り続ける。他に車は全く見かけなかった。地図で確認すると、どうやらBolinas Stinson Beachに向かう道のようだった。

・段々と木が少なくなって、直ぐにあたり一面見渡す限りの平原ばかりになってしまった。Point Reyes Stationに着いた頃は、この道の駅は、そして周囲の風景は、チョットしたアーリー・アメリカン調の田舎の村という感じだった。メイン・ストリートには7軒くらいの店があって、チャンとガソリン・スタンドやスーパー・マーケットや本屋等があるのだが、どれもが古ぼけた木造の平屋の建物ばかりであった。ここで、またリンゴを4つ購入した。所でこの村でガスを補給したり、買い物をしたりしていて感じたことは、都会からほんの少しだが離れた村では、見知らぬ旅人に対する態度がクールであることだった。全く、愛想がない。とっつき難い感じの人ばかりのような気がした。

・この村から先は、バカでかい州立公園の中を、海に向かって そして突端にあるライト・ハウス(灯台)に向かって走り続けるつもりだった。しかし、地図を確認すると目的地までかなりの距離がありそうなことが分かったので、少し時間が早かったが今夜の宿泊場所を先に確保することにした。ガソリン・スタンドでモーテル情報を聞くと、この近くには一軒もないという。確かにカーナビで調べても、高速道から離れた所にある人気のない観光地なので、この近くのモーテルは出てこない。

Point Reyes Stationから少しだけ離れた所にあるOlemaの近くを走っていると、綺麗なモーテルが幾つか有った。見た感じでは、モーテルと言うよりは夕食の食べられるB&Bか、或いはペンションと言った感じの宿泊所ばかりである。その中で1軒程選んで中に入ってみた。入口の横が感じのよいレストランになっていて、待望の牡蠣料理が食べられるという。しかし、値段を聞くと一人で一泊$160ということなので、諦めて次を探すことにした。

・次の1軒もその次の1軒も同様だった。そこで、宿にいた若い女性に聞くと、R101に向かって大分走らないと無いだろうという。自分は午後になってから、R101の近くにあるMill Valleyからやって来たのではなかったか。そこで既に薄暗くなり始めた道を、来た時とは違う道だったが、R101に向かって宛もなく走り出した。恐らく自分が今、走っている道路は、ルーカス・バレイ・ロードだと思うが、それが当たっているとすると真っ直ぐに進めば、この先のR101の手前には大きなSan Rafaelという町があるはずだった。


・途中で既に真っ暗になってしまったが、Lucas Valley Marin Woodという大きな町があった。この街道瑞に幾つかモーテルが有ったので、その内の一つに寄ってみた。中には大きなプールがあって、それを囲うように綺麗な部屋が並んでいるモーテルだった。値段は$100と少し高めだったが、他を探す元気もなかった。

・部屋に入ってみると、その広さにビックリした。ドアを開けると右側にベッドルームが有り、大きなダブルベッドがおいてある。しかも、大きなクローゼットのドアは全面が鏡になっている。向かいに大きな洗面ルームがあり、その奥に42インチの薄型テレビがある巨大なリビング・ルームであった。


・リビングの奥にはダイニングテーブルが置いてあって、その横には日本のマンションのキッチンよりも、かなり大き目のキッチンがついていた。チャンと料理器具や皿も揃っている。料理をする気はなかったが、少しでもモーテル代を浮かそうと、スーパー・ストアで食品を買ってきて食べようと思った。








0 件のコメント:

コメントを投稿