2012年3月30日金曜日

アメリカ西海岸のドライブ旅行日記10/30

1030日(土)Florenceの町からEugene、そしてPortland

いつもの様に朝の10時頃になってから、フローレンスで宿泊したモーテルを出発した。フローレンスと云う街は地図で見ると、西側は太平洋に面しており、そして東側は背の高い気に覆われた小高い丘が続く狭い処にある。今日はそこからほぼ直角に東に向かって、大きな川に沿って進んだ。途中から登りが急になり、カーブが続く山道となるが、そこをどんどん登っていく。しかし、山の中を走るのは数時間だけで、しばらく走ると峠を越して、平らな平原に出る。木や草原等の広大な自然が続く所は、南カリフォルニアとは大違いである。紅葉している木々もかなり見る事が出来る。しかも、赤一色か黄色一色と云うのではなく、色々な色が混じり合っている処は、何処か日本の風情に似ている。


1時間ほど走り続けると、大きな町の郊外にあるショッピング・センターと云った感じの処に出た。思いだせばまだ朝飯前だったので、トイレ休憩も兼ねて、ドでかい駐車場に車を止めた。


・マーケットの中はとても広い食品売り場有って、しかもいろいろな種類の出来上がった惣菜(デリ)を売っていた。とても陽気で元気な店員の叔母さんが話しかけて来たので、色々と話をしながら少しずつ何種類かの料理をパックして貰った。ラーメンとスパゲッティ・マカロニ・サラダ、スープ等である。それを車の中で食べながら、分厚いガイド・ブックを見ながら今日、行くべきところを探した。


・それからユージーンの中心街の方に車を進め、まずは土地勘をみにつける為に、街の中心市街を、あちこちを走った。この街はとても美しい街だった。広い通りには必ず大きな古い木が立ち並んでいて、そして大きな公園があちこちにある。街全体が公園の中にある様な感じがした。中心街から少し離れると、こじんまりしているが、やはり美しい住宅地が続いている。中心街には、幾つかのモーテルが有ったので、降りて値段を調べたり、銀行で預金を下ろしたりした。何と銀行では一度に40ドルしか下ろす事が出来なかった。しかも、一回につき手数料が3ドル掛ると云う。200ドル下ろしたら、手数料が15ドルと思うとバカバカしくなり、40ドルでやめてしまった。


・大きな図書館が有ったので、ユージーンやシアトルの見所を調べて見ようと思い中に入る。とても大きな図書館で、設備も近代的だった。沢山のPCがズラッと並んでいる処が有ったので、自分のGメールが読めるかと思っていじって見たが、よそ者がこれを使うには特別の許可がいるらしかった。


・若いカッコいい男性が座っていたインフォメーション・テーブルの処に行って聞いてみると、何故か彼氏の奥さんは日本人だと云う事で、普通の世間話になってしまった。今日はマーケットで叔母さんと少し話をしただけだったので、自分はやはり話し相手が欲しかった。買い物などの会話を別にして、一日に5人位の人と話すようにしないととても寂しいのだ。図書館のお兄さんはよそ者に対してとっても気を使って、色々話してくれたのでその優しさが本当に身にしみて嬉しかった。


・この街に暮らす日本人の女性が書いた本を、以前、読んだことが有り、ユージーンに対してとても素晴らしいイメージを持っていたので、この街に泊ってもう少し観察をしてみたい気がした。しかし、別の本で読んだポートランド、そしてシアトルの街のイメージがより強かった事もあり、取りあえず明るい内にポートランドに行ってみようと決めた。そして、早々に車に戻って出発する。


・ユージーンからは高速道路を使ったので、特に強い印象もないままポートランドに着いてしまった。そして、ここでもユージーンでやったように、街中をぐるぐる来るまで回って見た。ポートランドはとても大きな都会であった。都会の騒々しさと、所所はユージーンで見たような美しさを保っている処が入り交ざったような大きな町である。幾つもの高速道路が入り組んでいるので、地図を頭の中に入れることはできなかったし、第一、移動に思ったより期間が掛るので、途中でやめて今夜の宿泊場所を当たる事にした。今回は4件を覗いて話を聞いてみた。中程度のモーテルは7090ドル位の範囲であったので、その中から市の中心に近く中心地を往復しているトロリー電車の駅の前にある70ドルと云われたモーテルに決めた。そして駐車場に車を止めた。


・宿泊の手続きをしてから、夕食に久しぶりに寿司でも食べようと思った。既に夜の7時を過ぎており、辺りは真っ暗だったので、部屋に入る前に出かけることにした。まずは車の中を外から覗かれても、何も見えない様に荷物やカメラをトランクにしまって出かけた。


・街の中心部は綺麗な店や、マーシー等のデパートが立ち並ぶ通りが有り、人は少ないが東京の銀座通りの様なイメージだった。とても寒いせいか、ロスで良く見かけるような、ホームレスや物乞いをする人達は殆どいなかった。少し行くときれいな「さくら」と書かれた寿司屋が有ったので、中に入ると回転寿司で有った。しかし、今までに良く見かけた、カリフォルニア寿司ではなく、日本と全く同じ感じの本格的な握り寿司が廻っている。客に日本人は全くいなかったし、店員や板さんも日本人では無く、どうやら韓国人の様だった。ここで、寿司とビールを飲んで、支払いは14ドルでした。


・さて、モーテルに戻って、荷物を部屋に入れようと車の処に行った時に、自分にとって今まで全く経験した事のない大事件が起こった。


・運転席の窓が壊されていたのである。調べて見ると、大きな旅行バッグやその他の荷物はそのままだったが、カーナビと一眼レフのカメラが無くなっていた。運転席につみあがったガラスの大きな破片を取り除いていると、一組の若いカップルが近付いてきてそれを手伝ってくれたが、自分には彼らの仕業の様な気がした。しかし、何も証拠が無いので自分で荷物を取り返す事は、早々と諦めて、警察に電話をした。モーテルの掛りの男性がいろいろ相談に乗ってくれたが、パトロールカーは直ぐにやってきた。警官は恐ろしく形式的に調べただけで、盗難届用紙と登録NO.を記入して自分の名刺を渡すと、詳細は後で警察に来るか郵送でやってくれと云って直ぐに帰ってしまった。盗まれたものを後で書きかえることもできるではないか? 実際に自分は盗まれたカメラの型番が分からなかったので、その場ではおおよその買値を記入しただけだった。


・兎に角、運転席から大きなガラスを取り除いて、床のコンクリートの上に落とした。ガラスの始末はモーテルのオッサンガやってくれた。今日はもう遅いので、明日何をするべきかを書きだしてから、酒でも飲んで寝ることに事にした。


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