2012年3月30日金曜日

アメリカ西海岸のドライブ旅行日記11/2

112日(火)Dallesとポートランド

Dallesからポートランドまでは、地図で見ると約100km位の距離があったが、コロラると約100km位の距離があったが、コロラド川沿いの景色の良いハイウェイが通っているので、約1時間位で着く筈だった。昼前にポートランドの街に着くと、そこには数日前に見たおなじみの景色があって、何となく落ち着く感じがした。嫌な想い出のある街であったが、よく見ると周囲に山が見えて、大きな公園があって、綺麗に手入れされた公園のような通りがあって、とても良い街だった。川沿いの大きな公園では、遠くに、とても形の良い富士山のような雪山が見えたりした。
・早速、ポーランド警察を探したが、それは直ぐに見つかった。しかし、道路脇に沢山並んでいるパーキングが一杯で車を停めることができない。今までの経験から、アメリカの大きな都市では、駐車禁止の所に車を停めると、かなりの確率で切符を切られる事が分かっていた。また、多くの車は日本と違って、このようなルールをキチンと守っている様だった。グルグルと近くを走っていると、警察からは少し離れている所に数台の空きがある所を見つけた。迷わず車を寄せて、15分当たり25セントだったので、コインを8枚(2時間分)入れた。そして警察に向かった。

・警察に来た理由は、事故証明書(盗難証明書)を発行してもらうためである。盗難が発生した時に申告した被害届は、盗難物すなわち一眼カメラやGPSの型番が正確には分からなかった。そこで、昨日調べた型番を追加で記入することで、何が盗まれたのを正確に証明する事ができるようにしておきたかった。クレジット・カードには盗難保険が付いていることが分かったからである。

・手続きは呆気無いほど短時間で済んでしまった。これでは後から、盗まれていないものまでも、簡単に記入できてしまうと思うが、警察官は全く自分を疑うことなしに、記入し直した書類にハンコを押してくれた。・さて、警察を出てきたものの、駐車時間にはまだ大分余裕があったので、川沿い近くの公園に行ってみた。天気が良かったので、ベンチか芝生で少し昼寝でもしてみたかった。しかし、日当たりの良いベンチでは、先に男が一人座っていた。綺麗な服を着ていたが、少し浮浪者に特有の匂いがしたので、仕方なく芝生の方に行ってそこに寝転がった日差しが暖かくて気持が良かった。

・しばらくして、駐車した場所に戻ってみると、あろうことか駐車違反の切符が貼ってあった。何時間もオーバーする程、寝てしまったのかと自分の記憶にすっかり自信をなくしてしまった。しかしながら、駐車券の時刻を確認すると、明らかに時間内である。そこで、すっかり頭に来てしまい、電話をかけようとして番号を探していると、近くをパトカーが通った。

・そして一生懸命にこの仕打ちについて説明すると、乗っていた警官も直ぐに分かってくれて、これは明らかに間違いだと言ってくれた。しかし、その後で、「ちょっと待て」 と言われてしまい、ここは電気自動車優先のパーキング・エリアだから、ハイブリット・カーは良いが普通の車は止めてはいけないのだと言う。何でもハイブリット・カーを普及させるための、市の処置らしい。「そんな馬鹿な法律があるか?」 と怒鳴ったら、「俺もそう思うよ」 と言って目配せして行ってしまった。

・結局、駐車違反の罰金は60ドルだった。自分は二度とポートランドには来てやらないと強く思った。どうも好きに離れない嫌な街だった。

・その後、メイシーズ(デパート・ストア)で秋冬に着られるジャンパーを購入した。この時期のポートランド周辺は、まだ、真冬のジャケットは必要なかったが、やはりシャツやトレーナーの上に羽織ることができる薄手のものが欲しかったからである。LAはとても暖かい街だったので、なかなか秋用のジャンパーが店に置いてなくて、自分のようにワンサイズ小さなものは探しにくかったからである。この時期のアメリカの西海岸では必需品であった。しかし、60ドルの値札がついていたのに、金を払おうとしたら40ドルだという。だったら、始めから40ドルの正札をつけておけよ。


・次にカフェで昼食を食べて、昼間はライブをやっていないが開いているジャズ・クラブを覗いたりしている内に、帰り道はすっかり暗くなってしまった。


・秋の夜はつるべ落としというが、まだ時計は夕方なのに本当に真っ暗になってしまった。こちらのハイウェイには、郊外では道路に照明がついていないので、全く車のライト以外には明かりがなかった。そして、高速道にあるようなIC等も、なくて、降りるためには斜めにつけられた側道に入っていくシンプルな造りになっている。(高速道同士の交差点が無い所では当たり前か。) 困るのは側道に入るための道路標識が、暗くて全く読めないことであった。

・しかし、自分はカーナビを買っておいて本当に良かったと思った。シアトルで雨の中を走った時も、その有り難さを実感したが、今回もカーナビが無かったらどうすればよかっただろう。自分は行き先の所に、市の名前である「Dalles」と入れておけば、適当な所で降り口を指示してくれる筈だった。

・しかし、指示通りに降りた筈だったが、降りた所は全く見覚えのない街だった。街の中をグルグルと廻ってみたが、メイン商店街は古ぼけて暗かった。かなり歴史のある西部劇に出てくるような街だった。少なくとも自分が宿泊している所だと云う記憶は全くない。

・慌てて、ハイウェイに戻って隣の降り口に行ってみたが、ここも全く記憶になかった。再びハイウェイに戻って、しばらく走っていたら、昨日、シアトルからコロラド川に来た時に、ガソリンを入れた記憶のある街まで来てしまった。辺りは真っ暗だったが、ここで気を取り直して何を何処で間違えたのか検討した。恐らくカーナビが誤動作したに違いないと思ったが、頼りはこれだけなので、もう一度、地図とカーナビをしっかり確認して、再びDallesに向かった。

Dallesに着くと、しかし、そこはさっき通過した記憶のある街だった。気が狂ってしまったのかと思いながら、そのまま街中の旧道らしき所を走っていると、しばらくして町の郊外らしき所に出た。そしてそこには、明るい大型ショッピング・センターが立ち並ぶ、見覚えのある我が街が急に出現したのである。考えてみたら、カーナビのDallesと云うディストネーション・ポイントは、どうやら市庁舎のある場所らしく、自分が宿を取った所はそこから随分外れた郊外にできた新しい街だった様である。予めカーナビにインプットしておくべき、住所や通の名前をメモしておかなかったいい加減さに自分で自分をすっかり振り回してしまった。

・モーテルに戻る前に、安い量販店で松下の安いデジカメを買った。155ドルだった。それから、いつもの通りガソリンを20ドル分入れてからご帰還。夕飯の前に、インターネットで罰金を振り込んだ。何時までもゴネテいると悪質な罪人と見なされて、学生ビザも取り消されてしまうという。何でも金で解決できる、シンプルな社会であると思った。


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