2012年4月2日月曜日

アメリカ西海岸ドライブ旅行日記11/7

117日(日) 山の中をさ迷い雪道でスタック、そしてついに崖の上にある露天風呂を発見!

・朝、起き出してからいつもの様に散歩をして、途中のカフェでスープとパンで、簡単な朝食を食べた。そして、荷物をまとめてから、朝の10時にBendを出発した。はじめにスーパー・マーケットで食料を少し仕入れて、ガソリンを補給し、それから銀行で203ドルを引き出した。3ドルは手数料である。そして今日、目指すはDiamond Lakeの近くにあるという温泉である。

R97からR138に入って山の方に登っていく。すると道路の両側に積もっていた雪の量が段々と増えてくるのが目で見ても良く分かった。道路上の雪は除雪されていて、全く問題が無いようだった。段々と登りがキツくなってきて、ガスも立ち込めて来た。そして、ついにそれが雪に変わってしまった。このまま進むべきか、戻った方が良いのか不安になりながらも、進んでいくことにした。自分はチェーンを持っていなかったので、いざと云うときは自力で脱出できない。しかも山の中なので通る車の数は少なかった。

・しかし、この時期にLAに住んでいる人には、雪など想像することもできないことなので、一つ記念に写真でも取ろうと思って、道路脇の舗装された道路の上に積もっている雪の上に、車を寄せて止まった。しかし、その筈だったのだが、外に出て少し歩いて見ると何か足の裏の感触がおかしいのに気がついた。何となく足が潜ってしまうのだ。慌てて車に戻って、前に進もうとしたが、タイヤが滑ってしまい発信できない。バックしようとしてもダメだった。車を降りて調べてみると、右側の前輪が雪の中に沈み込んでいて、既に車軸にこすっているのが見えた。そこで初めて気がついたのは、道路脇の部分は舗装されていなくて、雪の下はグズグズの火山灰出会ったのだった。既に車は雪と火山灰に沈んでしまい、押しても引いても全く動かなかった。

・道路脇で待つこと15分位。2台の車が通過していこうとしていた。そこで車を止めて助けを求めると、後ろの車は大型の4輪駆動車だったので、もう一台はOKだねと言って行ってしまった。さすが4輪駆動車である。車軸にロープを引っ掛けて引っ張ると難なく元に戻ることができた。運転していたのは、20歳位の地元の若者だった。とても明るくて礼儀正しい青年だったので、自分の気分まで明るくなってしまった。

・さて、それからは温泉のある場所に入っていく道がどうしてもわからない。R58から舗装されていない林道に入っていく筈なのであるが、林道がいくつか有って、それらしい標識もないのでどの道を行けば良いのかが分からないのだ。道を訪ね様にも人も家もない山の中である。当てずっぽうに林道に入っていく。砂利道でガタガタ道なので走りにくいが広い道路なので、ギアを落としてゆっくり進んでいく。大分、走った所で、どうやら道が違うようだと思って、引き返す。

・今度は次の林道にトライする。同様に林道をドンドン上がっていくが、やはり違うようだった。引き返そうとしていたら、山で作業しているトラックが降りてきたので、道を尋ねた。すると近くに温泉があるということは知っていたが、何処にあるか走らないという。そこでまた元に戻る。



・そして、その内に峠を超えてしまった。山のこちら側(東側)はあまり雪もなく西側とは大違いだった。さて、次の林道では行くべきか中止するべきか迷っていると、何となくこの道がそうであるかのように思えてきた。何の裏付けもないのに、自分の期待していることが実際に起こると信じてしまうという、日本人特有の論理のなさに自分も陥ってしまったのか。何はともあれ、行って見ることにした。するとしばらく林道を進んでいくと、右手の方に温泉場への入り口を示す看板が見えてきた。実はここからが分かり難かったのである。行きつ戻りつしていると、途中で道路工事をしていたオッサンが道を知っていて教えてくれた。

・林道をかなり登っていった所に大きな看板が建っていた。近くに駐車場があって、車が5台位止まっていた。駐車場から川に向かって進んでいくと、幅が1mも無い位の木の橋があって、それを渡っていくと、急に山道に入って登っていく。普通、温泉場は川の近くまで降りていくものだが、ここではドンドン登っていく。10分位歩いて行くと、果たして屋根と柱だけの建物があってその下に数人の男女が湯に浸かって話をしていた。直ぐ近くに別の温泉池も見えた。しかし、脱衣場はどこにもない。丁度、小雨が降ってきたのだが、大きな石を見つけてそこに荷物やカメラを置いて、服を脱いだ。ただし、今日も水着を着て入ることにしたのである。


・水着を着たまま、裸の人ばかりが集まっている所を歩いて行くのは、逆になんとなく恥ずかしい。驚いたことに、これらの温泉池は崖の真上にあったのだ。従って眺めがとても良い。更に驚いたのは、崖ぷちまで行ってみると、その下の崖の所に更に池が3つ位あって人がいるのが見えたことである。大自然のしかも崖の上に、全くの自然の温泉があって、しかも熱くなくヌルくもなく、しかもこの時期なのに全く寒さを感じない所が良い。



・湯の中で隣にいるオジサンと話が弾んだ。何でも
10年位前のことであるが、東京の府中の高校生が20人位、この温泉に来たことがあるという。その時にここを案内したのが、このオッサンだといって、当時のことをいろいろと話しをしてくれた。何でも、高校生は英語を殆ど理解できなかったらしいが、高校が派遣した留学体験とその林間学校のヒトコマらしく、直ぐに帰っていったと言っていた。

・そして、この湯で驚いたのは、若い高校生の様な男女のカップルの他に、女性だけの数人のグループがいたことである。女性も男性も皆、裸であった。若い女性が、あんな山の中を何の不安もなく走ってくるのだろうか。そして、この温泉は今までに訪れた中では最高であった。そして、帰り道はR58をそのまま進んでいくと、再びユージーンに出た。ユージーン側から登ってくると、雪道など全く関係のない気易い道であると思った。

・ユージーンの街の近くまで来た時に、とても腹が空いたのと疲れで眠くなってしまったので、道路沿いにあった中華レストランの駐車場で30分くらい眠ってしまった。そして、目が覚めてから、ここで夕飯を食おうと思って中に入った。店の親父に温泉の話をしたら、彼は温泉など全く聞いたことがないと言っていた。料理はまあまあであった。

・今日の宿は、America’s Best Value Inn で料金は54.5ドルだった。やはり大動脈R5ICの近くだった。似たような大きなモーテルが幾つも点在していた。近くにはドデカイ、スーパー・マーケットやショッピング・センターがあったが、周囲には人家などあまりなかったような気がする。全く、この様な所には住みたくないと思うような場所だった。





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