2012年4月2日月曜日

アメリカ西海岸ドライブ旅行日記11/6

116日(土) また昨日の温泉に行く

・朝起きだしてから散歩でもしようと外を見ると雨が降っていた。しかし、その内に止む事を願いながら、昨日と同じ道を山に向かった。今日は別の温泉を探すつもりだったが、時間があったので昨日の温泉をチョット覗いてみようと思った。昨日は一人で舗装されていない山道を走る事がとても心細かったが、今日は同じ道なのに知っているということもあって全く普通の道だった。どのくらい走れば何処に何があるのかが、わかっているのだから当たり前であるが。温泉場に着く頃には、山の上なのにスッカリ雨が上がってしまった。

・今日も自分だけが水着を着ているようだった。温泉場では大学を卒業してから25年目だという男性に会った。最初に会ったこの男性に、自分の写真を撮ってもらった。それにしても目の前にいる若い女性の白い肌が美しいと思う。ボディ・ラインの美しさと言うよりも、存在自体が美しい。何故ならば、目の前に二人の女性がいて、一人はかなり太っている。しかし、同様に美しいと思った。セザンヌの水浴を思い出す。だらしなく開いた足を開いている。やはり、見るともなしに目が行ってしまう。

・何故か分からないがアメリカの温泉場には、肌が黒い人がいないのが不思議である。温泉好きになる要因として考えられることは、一つは気候温度よりは湿度の影響が大きいように思う。そう考えると、ヨーロッパ系の民族より南方系が多い筈であるが、現実は全く違っている。

・イタリアには古代の昔から、都市の中に大きな浴場施設があって、多くの人達が日常的に楽しんでいたと言われている。そこでは、多分、日本のように体を洗う事よりも、裸になってリラックスして時間を過ごすことが目的だったのではないか。そういう意味では、ここオレゴンの様に温泉が沢山ある地域ではもっと沢山の人達が訪れても良いのかも知れない。でも多くのアメリカ人は温泉の存在すら知らない人達が多い。(道を聞いても温泉を知らない人達が多い。) 訪れる人がそれ程多くないので、アメリカの山の中にある温泉場は何処でも原始的で大自然のなかにヒッソリとある。

・そうそう思い出したが、カリフォルニアには禅と結びついた温泉場があった。ここは値段が高かったので、実際には中を覗かなかったのであるが、ここを訪れて人のレポートを読むと、皆、荘厳な雰囲気の中で男女が混浴やセミナー(集団座禅)を楽しんでいるらしい。そういう所は、自分にはチョット堅苦しくて嫌だね!

Terwilliger Hot Springでユックリしてから、今度は山の中のドライブを楽しんだ。R126を走りながら、更に山の奥へ入っていく林道を見つけて進んでいくと、そこは他に車の陰が全く見当たらない所だ。鬱蒼とした樹林帯や枯果てた林等が延々と続く。そうかと思うと、自分が持っている縮尺の大きな地図には出ていない、小さな湖に出たりする。その湖の向こうに富士山そっくりの山が見える所に車を止めて、しばらく休みながら考えをまとめようと思った。



Bendの街に再び戻ってきたのは、既に夕暮れに近かった。今度は先日泊まった所からそう遠くない場所にあった、EconoLogeに泊まることにした。53.5ドルだった。部屋の出来は、昨日とほぼ同格だった。

・夕食の場所についてカーナビで探した所、幾つか良さそうな所が見つかったが、それらの店はいずれも殆ど同じ地域に固まっていた。ナビに従ってその近くに行くと、ここがどうやらBendの街の中心地らしい。今泊っている場所はR97沿いの開けた所であるが、そこにはどこにでもあるドライブ・イン、マックやタコベル等のフランチャイズの店が多く並んでいるだけである。しかし、旧市街地の方はしっとりとした雰囲気の建物が並んでいて、歩いている人の数も多い。そして、洒落た綺麗なブティックやレストランが沢山ある。

・そのようなレストランの中から、Bosa assign bistro と言う所に決めた。中に入ると、広々とした薄暗い木製の床の室内に、若い人がグループで来て話し込んでいるのが見えた。少なくとも気取った高級レストランではなく、若者が集まるところという感じだった。室内のインテリアも、アーリー・アメリカン調と、ギンギラ・モダーンの中間的な感じで落ち着いたものだった。

・しかしながら、こんな田舎の街にこんな洒落たレストランがあって、しかも若者がこんなに沢山いるということが信じられないことであった。料理はそれ程のものではなかったが、ここで出てくる料理は他で見られるようなシツコイものではなく、多くはアジアン系の料理が売りのようだった。自分の口にはとても良く合ったので良かった。




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