11月11日(木) キングス・キャニオン国立公園
・今日はLAに帰る日である。朝は早くに散歩もせずに9時前にフレズノを出発した。LAは夜に着けば良いのだが、その前にキングス・キャニオン国立公園に寄って行きたかった。もしも巧く事情が許せば1時間位は、ハイキングもしたかった。国立公園の入り口までは、フレズノからは殆ど真東の方向にR180を登って行くのである。途中までは、道幅の広い日本では高速道路と云う感じの道が続いているが、途中からは山道となり道幅も狭くなりそして坂道とカーブが延々と続く。アメリカの広大さを感じる時はこんな時である。本当に何時になったら、このカーブから解放されるのかと思うほど同じ様な光景が続く。ただし、道路の状況はとても良くて、日本で云うと山の中の有料道路と云った感じである。
・段々と高度が増して来るに従って、道路脇に積もった雪が増えて行く。天気はとても良いのだが、社外の気温がぐんぐんと下がって行き、車についていた温度計が2度Cになっている。車の外に出て見たが、とても寒くて、初めに考えていたハイキングなどとてもする気にはならなかった。何て軟弱なのかと自分でも思うが、今までにハイキングなどしている人は一人も見かけなかったし、いたとしたらかなりの変わり者に違いない。道路上には、まだ雪はないが、雪が解けた水で全面が濡れた状態になっている。現在に時間が午前11時なので、これから気温が上がって行くと思うが、夕方になって凍ってしまうという不安もあった。何よりも、他に車を見かけないと云う事が、不安感を増長させる。
・しばらく行くとR198に行く分かれ道が有り、そこに大きな標識が掛っていて、ここから先への道路は「スノータイヤ&チェーン持参を要求する」と書かれていた。尤もだと思ったが、自分は両方とも持っていなかったので、もしも天気が悪化した場合には困った事になると思った。不安は有ったが天気も良いので前進することにした。しかし、しばらく行くとMusinの少し手前の処で、Delayがあると云う看板があって、それから直ぐに車が10台位停車している後につけたまま、前進できなくなってしまった。要するに、道路工事をしていて片側通行の規制をしている様だった。その内、通行が少ないと思っていた道路だったが、自分の後にもどんどんと車の列が繋がって行く。中には大型のキャンプ車も数台含まれていた。その内、ドライバーが外に出てきて、互いに暇つぶしに話を始めた。自分も丁度、退屈していたので、あえて会話をするというストレスをしようと外に出た。
・1時間位も待っている間に、反対方向から来た車が次々にすれ違って行く。そしてやっと前進できる事になった。そして分かった事は、ここは峠でここを通り過ぎると下りになると云うことだった。果たして、一方通行になっている部分は、道幅が狭く小型車では良いが、大型車には随分危険な道である。狭いだけではなく、曲がりくねっていて、処どころで大きな岩が飛び出しているのである。しかし、眺めは峠のこちら側の方が良く、紅葉と岩山がとても綺麗な対比を見せている。
・しばらく下って行くと道の両側に大きな木が突っ立っている処に出た。即ちこの道は、ここを潜り抜ける事が出来る車しか通行が出来ないのである。といっても、ギリギリで大型のキャンピング・カーが通行できる様である
・山から下りる途中のピザ・ファクトリーで昼食にハンバーガーを食べて少し休憩をしてから、ベーカー・フィールドへ出るまでは、高速道では無くて地図で見て単純に一番近い普通の道を選んでしまった。お陰で長い退屈なドライブを強いられた。地図で見ると高速道が並行しているのだが、高速道に出るまでに数十キロは有ったので、ついつい現状を続けると云う道を選んでしまったのだった。
この旅の一応のおわり
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